2014年06月13日(金)
もう何年も前のことです。ある広告代理店の営業さんが、仕事の打ち合わせ中の会話の中で、「文章は誰でも書ける」とおっしゃいました。
そのときの自分は、新潟県の某情報誌のライターとして主に飲食店の取材とその記事執筆をしていた時期。誰でも書けるかもしれないけれど、文章は奥が深くて難しい。簡単そうで簡単じゃないと思っておりました。
なので、その営業さんのおっしゃることは、おもしろくなかったのです。文章を書く仕事を馬鹿にされたような気がしました。自分の受け止めかたが間違えていたのかもしれませんけれど、仕事と自分を否定されたように思いましたっけ。
でも、実際に文章は誰でも書けます。そして、文章に限らず、どんなこともどんな人も、やれば何でもできると思うのです。
やってみて上手とか下手とか、飲み込みや上達が早いとか遅いとか、好き嫌いとか、やりたくないとか、やる気がないとか、きっかけがなかったとか、周りから「できない」と思い込まされているとか、自分で「できない」と思い込んでいるとか、そのような個人差はあるでしょう。だけど細かいことを言わなければ、それ相応に皆できるのではないでしょうか。むしろ本当にできないことのほうが少ないと思います。どんな人も。
ですから「文章は誰でも書ける」ということを否定はしませんし、できません。そこに納得はしています。そういうものだと。
それにSNSが盛んになり、個人のブログもたくさんある世の中で、文章を書くことが上手な人はたくさんいます。文章を書く機会も増えて、文章を書くことが身近になったというか、特別なことではなくなったと思いませんか?
おかげで以前だったら武器にできたかもしれないことが、いつの間にか武器にできなくなってしまいました。自分が情報誌のライターをしていたことなど武器にはなりません。そんな過去は「へー。それが何?」といったところでしょう。
あの仕事は一つの結果として文章という形になるけれど、文章を書くまでの過程の中で得られることはたくさんありました。そこは大事なところだと今も思います。
20190514-1861 みつけイングリッシュガーデン チューリップ
20190514-1808 みつけイングリッシュガーデン
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