2024年・令和六年 3月21日(木曜日)
地元では有名なシュークリームを手に入れるために、お店の前に並んで一時間ほど待ちました。自分の他にも待っている人は大勢いたのです。
そして、シュークリームを待っている間、スマートフォンを手にしてその画面を見ている人がたくさんいました。この光景は今の時代には珍しいことではなく、普通なのかもしれません。でも、並んで待っている人全員がスマートフォンを見ているわけではないのです。
例えば、お友だち同士と思われる人たちはスマートフォンを見ていませんでした。お友だち同士だからできるのでしょうけれど、なにやらお話をしています。何も持たずに、ただ立って待っている人もいました。待ち時間も人それぞれちがうものなのだと思うのです。
そして、スマートフォンを持っていない自分は、何かネタになりそうなものはないかと辺りをきょろきょろ見渡していました。ただ立っているだけでは足が疲れてくるため、足首をぐるぐる回したり、片足で立ってみたり、かかとを上げて下ろしてを百回繰り返したり、その場でできる運動になりそうなことをして待っていたのです。
そのおかげでしょうか、足の疲れが和らぎましたし、体がぽかぽかしてきました。ただ立っているだけよりも、少しでも足を動かすようにしたほうが体にいいのかもしれません。
と、そんな自分は、周りから見たら妙な動きをしている、なんだか怪しい人でした。
しかし、人様は自分の手に持っているスマートフォンの画面を見ることに夢中になっています。周りのことなど目に入っていなかったのではないでしょうか。だから、自分の妙な動作を気にする人はいなかったかもしれません。
スマートフォンがあるおかげで、待ち時間でも調べものをしたり、SNSなどを通じて会話をしたり、時間を有効に使えるようになったところがあると思います。それは良いことと思うのです。
しかし、スマートフォンの画面を見ているけれど、自分の目の前の景色や、自分の身の回りに起こっている出来事などに目を向けなくなっているのではないでしょうか。スマートフォンの画面に興味はあっても、自分の目の見える身近なところや五感を使って感じられることに興味を持たなくなっているのではないでしょうか。と、そのように思うのは自分だけかもしれませんけれども。
自分は待っている間、周りの風景を見ていました。その時期は秋だったため、木々の葉は紅葉していたのです。道路を挟んだ向かい側は何やら工事中でマンションの建設中。今は人通りも少なくなりましたが、昔はいろいろなお店があって、人通りも多く賑やかでした。
変わることは仕方がありません。昔には昔の良さが、今には今の良さはあります。けれど、変わることなく続いているものは、すごいことかもしれないと思うのでありました。
20170428-2768 チューリップ 越後丘陵公園
20170428-2737 チューリップ 越後丘陵公園
20170428-2598 チューリップ 越後丘陵公園
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