2024年・令和六年 3月12日(火曜日)
今から数十年前の3月12日、東京のデザイン専門学校に通うために上京をした日です。自分にとっては、上京をしたという記念すべき日。しかし、他の人にとっては何の思い入れはないことでしょう。そのようなものです。
ただ、この日になるといろいろ思い出すというか、「今の自分がどうしてこうなった?」と思わずにいられません。「今頃はああなって、こうなって、こんなふうに生きているはずだった」などと妄想をしてしまうのでした。まあ、そのような妄想はさておき。
高校三年生のときに卒業後の進路を決めて、卒業をして上京をするわけです。そのときの自分は希望に満ち溢れるというよりも、これからやっていけるのだろうか?という不安がありました。進路は自分で決めたことだから、そのことについての不安ではありません。新しく始めることや、そこで出会うであろう人たちと上手くやっていけるのだろうか?という不安。でも、未知のものについて多少の不安を抱くことは仕方がないのではないでしょうか。そのようなものだろうと思うのです。
それよりも、もっと大事なところで自分は間違えていました。自分の場合、東京のデザイン専門学校に行く夢を追いかけるための上京というよりも、生まれ育った場所から離れたくて逃げるための上京だったのです。
夢を追いかけることは前向きな気持ちです。希望に溢れていると思うのです。だけど、離れたいとか逃げる気持ちは後ろ向きです。希望を持つよりも、不安を持ってしまう。逃げる気持ちを持っていた時点で、自分はいろいろなことに負けていました。はじめから諦めていたところがあったというのでしょうか。
東京のデザイン専門学校ですから、全国から人が集まっています。他県の人との交流は楽しいものではありました。けれど、他の同級生の皆さんが、すごい人に思えてしまうのです。実際に同級生の皆さんはキラキラしていて、課題に楽しそうに立ち向かうすごい人ばかりでした。
その中で自分はみすぼらしいというか、最初から負けていたというか、逃げることばかり考えていて、ただただ弱かった。全然立ち向かっていなかったのです。上手くいくわけがない。
逃げるための上京ではなく、立ち向かうための上京であったなら、今の自分はちがっていたかもしれません。
どうして自分は駄目なのか。それは逃げているから。立ち向かっていないから。単純なことでした。だから、逃げることではなく、立ち向かうことを考える。どうしたら乗り越えられるのかを考えて実践していく。
自分にとって3月12日は、その気持ちを思い出すための日でもあるのです。
20160403-1927 梅の花
20170428-2763 チューリップ 越後丘陵公園
20191019-1063 バラ 越後丘陵公園
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