2013年03月26日(火)
自分の住んでいるところでは冬に雪が降ります。年によって時期は前後はしますが、三月に入ってから冬の間に降り積もった雪が解けはじめ、少しずつ土が見え始めます。それから春の匂いもしてきます。
そして、三月下旬の春休みの時期になると、雪が少し残って広がる田んぼに、毎年白鳥さんたちがやってきます。「白鳥の湖」ではなく、「白鳥の田んぼ」といったところでしょうか。
自分は子供の頃から春になると毎年白鳥を見てきました。でも、白鳥さんたちに近付くことはできません。人間が近付こうとすると、人間に気付いて、白鳥さんは飛び立ってしまいます。空を飛べるっていいな。ずるいな。仕方がないから遠くから見ていました。
それでもそんな白鳥の姿を見ると、春がちゃんと来てくれたんだと思わずにいられません。白鳥さんたちと自分の間には、それなりの距離がありますが、音を遮るものがない広い田んぼだからでしょう、白鳥の鳴き声もちゃんと聞こえてくるのです。飛ぶ鳥の鳴き声は、癒されるではありませんか。とってもいい声。
普通の会話の中で、聞き取りづらいときは聞き返されたりすることもある耳の遠くなったお年寄りにも、白鳥の鳴き声はちゃんと聞こえているようです。文字は読みづらくなっても、少し遠くの白鳥は見えています。
そして、白鳥が来たことをよろこんで、「白鳥みた?」とか、「去年は少なかったけど、今年はいっぱい来たね。」とか、「(今年は)いつまで見れるかな?」などという会話で盛り上がることもできるのでした。
姿を見せてくれるのは桜の咲いている時間よりも短い数日間だけど、今年も白鳥さんたちとともに春はやってきてくれるようです。よかった、よかった。そして、白鳥さんたちはカッコよく去って行く。
白鳥さんたちが無事に目的地まで行けますように。時期が来たら、また姿を見せてくれますように。
白鳥さんたちの次は、ふきのとう。ふきのとうの次は、桜。桜の次は水仙、つくし、たんぽぽ。菜の花もこの時期かな?それから近くの山の、わらび、ぜんまいなどの山菜採り。畑の種まき、五月の連休あたりには田植え、チューリップなどのお花がたくさん咲いて、そのうち畑で苺ができるのであります。
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