2010年8月17日(火)
八月にN○KさんのBS放送で「銀河鉄道99○」のアニメを放送しておりました。何年ぶりでしょう。懐かしく視聴しました。
いやー、やはりいい作品だと思います。今だからつっこみたくなるところもありましたが、それはともかく、とにかくおもしろかったー。お話もいいと思いますが、わくわくするオープニングとしみじみ余韻の残るエンディングが自分は好きです。
ところで、昔のアニメ作品のオープニングやエンディングに描かれている文字。そこには制作関係の皆さんのお名前が書いてあります。あれは今でこそコンピュータの書体(フォント)を使用していると思いますが、以前は人が手で描いていたのではないでしょうか。
少しだけですが、自分も文字を描いたことがあります。それは書道やペン字や鉛筆で紙に書くときの書き方と、描き方がちがいました。
それは文字だけど文字ではないというのか、定規とコンパスなど製図用具を使って文字を描くレタリングに近いかもしれません。だけど、レタリングともちがう文字。製図用具を使わずに、文字の形を正確に取り、枠に合わせて綺麗に整えて描く文字、と、言ってもいいかもしれません。
以前は文字を描くことを専門とする職人さんの存在がありました。しかしコンピュータの登場により、その職人さんたちの存在はかなり少なくなったのではないでしょうか。
文字を描くことは難しいと自分は思います。定規を使用しないから、まっすぐで均一な線を描かなければいけません。一定の力を保ち、手が震えないように、その力の加減が難しい。また、使用する道具により描き方が変わってきます。それぞれの道具の使い方に慣れることからはじめ、体で覚えるところがあるのではないでしょうか。
ちなみに自分は手描きが良かったのですが、コンピュータが普及しはじめた時期だったため、コンピュータの操作方法を覚えさせられました。おかげで手描きで描く文字は少しだけで終わってしまったのです。
紙の場合はペンが多いことでしょう。ちなみに自分は屋外広告(看板)でしたので、トタンに塗料(ペンキ)と筆で文字を描きました。紙に描くときと看板では道具も大きさもちがいます。文字を描くことは同じように思えるかもしれませんが、道具により描き方は変わってきます。
形がきれいで読みやすい文字。そこには個性は必要とされていなかったかもしれません。しかし、人の手による作業ですから皆同じというわけでもなく、多少の違いはありました。同じように描くのですが、どうしても人それぞれちがうところが出てしまう。おまけに力量の差もわかってしまいます。そこに文字を描くおもしろさ、描く人の味みたいなものもあったのではないでしょうか。
時は流れ、いつの間にか誰でもコンピュータを使うようになり、コンピュータの書体(フォント)があたりまえのようになりました。そして手描きの文字は消えていく一方。コンピュータだから文字は綺麗かもしれません。だけど、面白味が欠けてしまっているみたいなところもあると思います。今だからかもしれませんが、人の手描きの文字もいいものだと思う自分です。
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