突然のハゲ　髪が抜けていたことにある日突然驚く円形脱毛症の体験談、自然治癒するから大丈夫

Color＋いろいろ：2004年12月17日（金）

忘れもしない、あれは2003年8月7日(木)のこと。

これまでに経験したことのない突き刺すような激しい生理痛に襲われ、「痛ぇ〜。」といいながら、その日は寝込んでしまいました。後にも先にもあのように激しい生理痛は一回きりでしたので問題はないと思います。ただ、あのときはとにかく痛かった。

その日の夜には生理痛はおさまりましたが、お布団の中で寝返りをうつなどごろごろしていたとき、同居人が突然

「お前、なんだ？　その頭はっっ！？　何をしたっ！？」

と驚いた声で叫ぶではありませんか。その驚きように自分は驚いてしまい、何事かと思いました。

「へっ？　頭？？？」

と自分の頭の中は真っ白です。同居人の言っている意味が全くわかりません。

「お前、頭がハゲてるぞ。何かヘンな薬でも飲んだのか？」
「ハゲ？？？うそっ！薬なんか飲んでない！」
「じゃあ、何やったんだ？お前は？」
「知らない！」

そう、このときはじめて自分が円形脱毛症になっていたことがわかったのです。このときまでは全然知らずにおりました。他の部分は普通にふさふさと丈夫な黒髪が生えています。でも後頭部の十円玉ほどの脱毛した部分だけ、ぺろ〜んと髪がきれいに抜けて、地肌がぽっかり丸見え。「そこに目があるみたいだ。」という同居人。

「抜けはじめて、はじめてわかる、髪は大事な友達」という昔のCMがありましたが、正にその通りと実感した瞬間です。

以前、知人で円形脱毛症になった方がおります。その方は新婚の若奥様でアパートで甘い新婚生活を営んでおりました。しかし、そのアパート、見た目は良かったのですが、音がお隣や階下にまで響いてしまう建物だったのです。若奥様はアパートに響いてしまう音を気遣い過ぎて、ストレスが溜まり、それが原因で円形脱毛症になってしまったとか。

その若奥様のようにストレスの原因がはっきり思いあたる場合は、円形脱毛症になってしまってもそれは納得ができます。しかし、自分の場合は原因がさっぱり見当たらないのでした。だからこそ円形脱毛症には納得いきません。そこでネットの登場です。お医者さんのサイト、円形脱毛症に悩んでいる方、治った方などの体験談、現役の美容師さんのサイトなど、円形脱毛症に関するサイトをいろいろ調べてみることにしました。

円形脱毛症はストレスが原因とされることが多いようですが、原因が不明な場合もあるようです。一応お薬もあるらしいのですが、薬は飲みたくありませんし、塗りたくもありません。自然治癒する場合がほとんどなのでストレスを溜めないこと、などとありましたので、自分は病院に行くこともなくひたすら放っておきました。それにお医者さんに診ていただいたからといって、髪がすぐに生えてくるわけではありません。病院で意味もなく過ごす無駄な待ち時間がとにかくもったいないです。

それなら放っておいて自然に髪が生えてくるのを待つ。自然治癒が一番。んなもん、ほっとけ。ほっとけばそのうち治る。

というわけで、ハゲを気にしつつ、時にはハゲを話のネタにするという日々。見つけたときは十円玉ほどの大きさのハゲが、一時は五百円玉ほどの大きさに拡大した時期もあります。でも時間が経過するにしたがって少しづつ治ってきました。実際に髪が抜けはじめたのがいつ頃なのか今も見当がつきませんが、2003年8月に円形脱毛に気付いてから、2003年12月ころにはかなり生えてきてました。

2004年5月に美容院に行ったとき、「この辺りがハゲていたんですよ。ハゲていませんか？」とハゲていた部分を指差しながら美容師さんに話しました。自分が指差した部分を美容師さんが見て「いえ、全然。ハゲがあったなんてわかりませんよ。」というお返事。何もしなくてもほんとに自然に治るものなのですね。

円形脱毛は、本人が気付かない間に痛みや苦しみなどの自覚症状もなく髪が抜けていきます。しかし、治るときはものすごい速さで髪が生えてくるそうです。実際に自分の円形脱毛も、痛みや苦しみなど何もなく気付いたときにはいつの間にか抜けていました。だけど、生えて来るのは速かった。みるみる生えるってこんなことをいうのだろうかと思わず感心してしまうほどです。そして、自分の治癒力に感動するのでした。治癒力って素晴らしいっ！我が治癒力は健在なり！