2004年8月10日(火)
日常の生活や仕事で電子メールを利用するようになりました。自分がインターネットをはじめたのは忘れもしない1996年(平成8年)の春。その頃は通信料金も定額制ではありません。通信の時間を使ったぶん分だけお金がかかる従量制でした。そして、28800bpsのモデムを使用しておりましたので、当然通信の速度は遅く、とにかく電話代を気にしながらネットをしていたのです。
2004年(平成16年)も半分以上過ぎ、あれから8年。光ファイバーやADSLの普及により通信速度は速くなって、通信料金も定額制となったおかげでつなぎ放題。これでやっと自分の時代が来たかっ!と思いました。Webを取り巻く環境も随分と変わったものです。
電子メールで添付ファイルを送信する場合、データを圧縮しない方が増えました。
自分がWebをはじめた当初は28800bpsのモデムということもあり、1MBのデータを受信するだけで20〜30分はかかっていたと思います。ですから、通信時間節約のために少しでもデータを軽くするのは当然のことと思っておりました。
2004年(平成16年)の今でこそ新しいパソコンを購入ししたときに圧縮と解凍ソフトがすでにインストールされております。(但しMacの場合。Windowsはわかりません。)それに雑誌の付録CD-ROMの中には入っていることも多いので、圧縮と解凍ソフトを手に入れるのは簡単なことと思います。しかし、以前は雑誌の付録CD-ROMも少ないせいもあり、圧縮と解凍ソフトはダウンロードして入手するのが近道でした。しかし、なにせ通信の速度が遅いため通信料はバカになりません。なので、ダウンロードをする気になれませんでした。
そんなある日、ちまちまと制作していたホームページのデータをプロバイダーさんに送信したときのこと。圧縮ソフトを準備していなかったので、圧縮せずにデータをフォルダに入れ、そのまま送信したのです。ところが、データが全部届いておりませんでした。一部のデータが迷子になったらしいのです。仕方がないので同じようにして再度データを送信してみたのですが、やはり迷子になるデータがありました。結局データをフロッピーにコピーしてプロバイダーさんに持参したことがあります。
また別なある日、テキストデータを圧縮せず添付してメールを送信したところ、添付したテキストデータが見事な文字化けを起こしていたこともありました。しかし、圧縮して添付したテキストデータは文字化けを起こさないようです。
更にまた別なある日、相手方から圧縮しない添付書類を受信したことがありました。こちらからは問題なく添付書類は開けます。しかし、相手方に圧縮しない添付書類を送信したら、その添付書類が壊れて開けないことがありました。なので圧縮した添付書類を送信し直しましたが、それは問題なく開けました。
このように、電子メールの添付書類の送受信には、お互いの環境やメールソフトによってエラーが起こることもあるようです。
これらの失敗を自分の無知と情けなく思います。そして、過去にそのような失敗が何度かあったので、自分はどんなに回線速度が速くなっても電子メールの添付書類は圧縮するようにしています。
データ圧縮とは単にデータを軽くするためだけでなく、データを保護するという役割りを果たしているのかもしれません。トラブルを未然に防ぐために圧縮するという意味もあるのではないでしょうか。
しかし、回線速度が速くなったおかげなのか、通信用のメールソフトの性能が改善されたからなのか、通信環境が良くなってエラーも少なくなったのか、電子メールでファイルを送るときのマナーを知らないのか、知っていても面倒くさいと無視しているだけなのか理由は定かではありませんが、自分の周囲に限ってはデータを圧縮しない方が多いです。まあ、圧縮は別に強制をすることではないと思われますけれど。
ですが、例えば仕事で使う何枚かの書類を、封筒に入れないバラバラのままお渡しするか、まとめて封筒に入れてお渡しするか、書類を受け取る側はどちらが良いと思いますか?
自分は書類がバラバラだったら持ちづらいですし書類が抜けても困るので、封筒に入れていただきたいと思います。そして自分は封筒に入れてお渡ししたいと思います。データを圧縮するということは、データをきちんとまとめて封筒に入れることに似ていると思いませんか。それも一つの気配りのようにも思えます。
逆にデータの圧縮をしないでデータの送受信をする方にしてみれば、圧縮済みのデータを受信してそれを解凍ソフトで解凍することが面倒くさいと思っているのかもしれません。
確かに手間だとは思います。だけど、添付ファイルが1〜2枚ならともかく、何枚にも及ぶ場合は、バラバラで受け取るよりも、フォルダに入れて(まとめて)受け取るほうが間違いも少なくなると思うのです。
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