2010年8月12日(木)
ある夏の日。なんとなく北東の空が曇っておりました。山も暗い緑。
それに対し反対方向の南西は晴れておりましたが、カラッ!とした青空は見えません。少しぼたっと曇った感じの雲の隙間から青空が少し見える程度の晴れ。
気温が高めでもほどよく風が吹いており、自転車にとってはそれが向い風になっておりましたっけ。
わっしゃっ、わっしゃっ!と自転車のペダルを踏んで前に進む自分。そこは舗装された農道で周辺に建物はなく、田んぼだらけ。まだ黄緑色だけど、田んぼの稲が大きくなってきました。
しかし、北東の曇り空がどんどん濃くなってきているではありませんか。北東の山のほうでは雨が降っているかもしれません。雨が降ったら困るなーと思っておりましたら、北東の空がピカッ!と光り、「どっかああああああああああああんっ!!!」と稲妻の大きな音。
うーーーん。自転車に乗っているときの稲妻はちょっと恐いかも。
稲妻にびびりながら雨が降らないことを祈りつつ、自転車を漕いでいるのにたまに向い風となるため自転車が前に進みません。そうしましたら今度は北西の空もピカッ!と稲妻が光ります。
稲妻、かっこいいー。
けど。
落ちませんように。
と、そのように思っていたら、今度はそれほど厚くなかった上空の雲が、少し厚くなってきたではありませんか。白い雲というよりはだんだん灰色になってます。風も強くなってきました。ぶわわわわわわわわわわわわーーーーっと、稲が風になびいてます。なんとなく涼しくなってきました。
冷凍庫を開けたときのひんやりとした冷気がふわーーーっと落ちてくるような感じ。上空に厚い雨雲があると、涼しくなることを実感した自分であります。今までは全く気にしていなかったから気が付かなかったというか、何も考えていなかったというか要するにお馬鹿な自分なのでした。
それから、空。
ずっと曇っていた北東の空は完全に灰色となり、山が見えにくくなってます。山の上のほうは灰色の雲がかかってました。
北東は濃い灰色、北東から北、北西、と東にかけて灰色。南に近付くにつれて少しずつ白くなっていく。北東の対角線上にある南西は白い雲があり、隙間から垣間見ることのできる青空。
一方は雨が降り、一方は晴れて、お空がグラデーション。空の色と温度の変化。空気の動き。それほど広くない範囲だけど、地上ではいろいろなことが起こっているのかもしれません。
上空では壮大なドラマが起こっていたのです!
建物の中や、自動車や電車などの乗り物の中にいても、外の色の変化は見ればわかることでしょう。だけど空気はみえません。風の動きはわかるかもしれませんが、温度はわかりにくいのではないでしょうか。
地表の温度を実感できること。それを感じて生きることができるってしあわせなことではないのでしょうか。そのようなことを思いつつも、とりあえず今は雨が降りませんように、とか、雷が落ちてきませんように、などと願っていた自分でありました。
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