まるち話「断水とおいしい水、自然の恵みは素晴らしい」デザイン、写真、イメージ製作まるちimage

水道から水が出ない不便さに困りつつ水道と水を偉大と思う

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断水とおいしい水、自然の恵みは素晴らしい

2010年6月28日(月)

六月も半ばを過ぎたある日の夜、突然、流しの水道から水が出なくなったではありませんか。トイレも浴室の水もです。

この日、日中は晴れており穏やかなお天気。地震などの災害もありませんでした。テレビをみても「地震速報」のテロップが流れることもありません。夜だから近所はそれなりに静寂しています。

と、いうわけで、断水をしたのは自分のところの建物だけらしい。お水が使えないなんて困ります。

翌日、業者さんのおかげで水道から水は出るようになりました。普通、断水をした直後に出る水は、濁っていることがあると思います。でも、それはある程度の水を使っていると濁りは消えて、だんだんと透明になっていくのではないでしょうか。

ところが今回に限っては、どういうわけかいつまで経っても水がきれいになりません。おかしいと思いつつ、もう少し使っていたらそのうちきれいになるだろうと、それ以上深く考えない自分。

と、大雑把な自分ではありますが、さすがに濁っている水道水の水でコーヒーを入れる気にはなりません。なので近所のスーパーへ「水」を求めてお買い物へでかけます。

スーパーでは「生活応援プライス」だったかな?要するにお買得品の2リットル入り88円の「水」のペットボトルがありました。そのお値段ならと2リットル入り88円のペットボトルを2本のみ購入。大きさと重さの割に、200円でもお釣がくるという「お水」の価格に感心をしつつ、徒歩で持ち帰りました。

よっこらしょと、早速、いつものコーヒーメーカーに買って来たばかりの「お水」を入れてコーヒー豆をセット。どんな味になるだろう?とわくわく期待をしながらコーヒーができるのを待ちます。そして飲んでみました。そうしましたら、なんということでしょう。とっても美味しいではありませんか。

コーヒーを一口含んでみると「ふわん。」とお口の中で広がります。するりと喉を通って行きました。ただ、ひたすら「美味しい」。

いつもと同じコーヒーなのに、お水がちがうだけでこんなに美味しくなるとは。味が全然ちがう。味に艶があるというか、味がぴかぴか。透き通って濁りがなく、違和感がない。ふわーーーっと染み込んでいくような感じ。自然の恵みは素晴らしい。なんて偉大なのでしょう。

2リットル入り88円のお水。お金を出しただけの価値はあると思いました。というか、日頃は水道の水を口にしているわけです。しかし、水道から出てくる水は透明に見えても濁っているというか、美しい水ではなかったのだと思わずにはいられません。なんていうのか騙されたような気分です。いえ、騙しているわけではないのでしょうけれども、改めてそういうものなのかとがっかりした自分。

ちなみにその2リットル入り88円のお水は地元企業様が販売をしておりました。山形県の出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)に降り積もった雪が地層深く浸透し、それを深井戸より採水したのだそうです。ペットボトルには「おいしい水」と書いてあります。特徴というか工夫というかインパクトのようなものがない商品名かもしれません。そのままです。でも、それでいいのではないでしょうか。ほんとにただおいしいお水でしたから。

余談ですが、2004年10月23日の新潟県中越地震のとき、ここは断水をしませんでした。しかし、建物の水道設備の老朽化が原因で断水。形あるものにとって老化は逆らえないということなのでしょうか。でも、このようなことがあったおかげで、「おいしい水」を味わうことができました。

自然を実は全く何もわかっていない自分は、自然の偉大さのほんの一部を改めて実感した次第です。そして、自然の恵みを授かることはしあわせで、とても贅沢なことなのだと思うのでありました。

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