2006年10月14日(木)
先日、東京の方とお話をする機会がありました。その方は、田舎の人は視野が狭いと思われたらしいです。
まあ、そうでしょうとも。そうならざる負えない部分もあると自分は思います。都会に比べて視野が狭くなることは仕方がないと思います。
テレビ、新聞、雑誌があっても、ネットが普及してきても、やはり情報の量は都会が圧倒的に多い。都会と田舎では情報の量が全然ちがいますから。特別なことをしなくても都会ではあたりまえのように入ってくる情報が、田舎では入らないこともあります。都会に比べて情報量が少ないぶん、視野が狭くなっても仕方がないのではないでしょうか。
お店を見てみても、店頭に並ぶ商品の種類の多さ、都会には普通にある専門店の存在など、都会と田舎では品揃えが全然ちがいます。自分がはじめて都会に行ったときは、世の中にはこんなものもあるのか!と都会と田舎のギャップにどれほど驚いたことか。
例えば本屋さん。東京の神田は本屋さんというか古本屋さんの街でしたっけ?とにかく本屋さんが多い街でした。自分の通っていた専門学校が神田の近くだったこともあり、神田の街をうろうろしていたのです。
そしたら書泉グランデさんや三省堂さんがありました。その二つの書店は5階?6階?建ての建物で、一階から最上階まで雑誌、一般的な小説、マンガ本、専門書などが、そのフロアごとに分類されて、びっっっっっっちりと本がたーくさん並んでいるではありませんか。まるで本屋さんのデパートみたいで、根っからの田舎者の自分はその本の量の多さに感動したのです。
自分には到底理解できそうにない難しそうな専門書がずらーーーっと並んでいるフロアもあって、世の中にはこんな本もあるのかと、都会って本当にスゴいと思いました。田舎の本屋さんなんて、都会の駅の構内にあるキヨスクと変わらないのではないでしょうか。情けねー。
それから画材屋さん。田舎では画材の専門店はお目にかかれなかったと思います。あっても小さなスペースですから、当然店頭に並ぶ商品も少ない。やる気があるのだろうか?と思わず疑ってしまいたくなります。
都会の画材屋さんは絵の具や筆、製図用具、色も太さも全種類揃っている鉛筆や筆記具、紙の種類だって豊富。こんな画材もあるの?と画材屋さんを見ているだけでも楽しかった。田舎とは比べ物になりません。
都会は人が多く忙しく目まぐるしく動いている。それに対して田舎は人が少なく時間もゆっくりなところがある。都会と田舎では、同じ24時間なのに時間の流れる速度が異なるのではないかと思うほどです。
そんな田舎に在住している自分は、田舎は駄目だ、田舎の連中は生きる気力があるのか?と思ったことがあります。
だけど、それはそれで有りなんだと思うようになりました。人格も生活も環境も生き方も人それぞれ異なります。都会は都会、田舎は田舎。同じになることは無理なのではないでしょうか。
田舎は情報も少なく、そこに在住している人たちは視野が狭いかもしれません。だけど、それでもみんな一生懸命生きている。それは都会も田舎も変わらないと思います。
都会の厳しさも大変だと思いますが、田舎には田舎の厳しさがあります。人間関係なんてむしろ田舎のほうが厄介なところがあるかもしれません。人間関係が発展を阻んでいるところもあるのではなかろうかと自分は思います。都会で生きるより、ある側面では田舎で生きることのほうが数倍も厳しいのではないでしょうか。
と、ここまで書いた段階で別のことを思いついてしまいました。それはまた自分なりにまとめて、そのうちブログにしたいと思います。
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