まるち話「電車、最後の日」デザイン、写真、イメージ製作まるちimage

市内を運行していた私鉄電車最後の日の風景、電車の引退は寂しいものです

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電車、最後の日

Color+いろいろ:2003年3月17日(月)

三月のダイヤ改正に伴い、JRさんの寝台列車が引退するそうな。今回の引退となった列車に自分は乗車したことはありません。だけど、身近なところの電車が引退となったことはあります。

自分がまだ小さいころ市内を運行する私鉄の電車がありました。自分はその電車に乗車したことがありますし記憶はあります。でも、電車に乗車中の途中の記憶がありません。たぶん電車の中では眠っていたことがほとんどだったからでしょう。おかげで乗り物の移動時間は眠るというのが自分にとってのあたりまえとなっていたのです。

それはさておき、その私鉄の電車も乗車のお客さんが減ったということで引退となったのでした。そういえばその電車の引退も春でしたっけ。日曜日でした。

電車運行最後の日、乗車料金は無料。電車には最後を華々しく飾るちり紙で作った花をたくさんつけて走っておりました。そのお花がちり紙で作ったものというところにも時代を感じます。それでも電車はきれいというか、かわいかった。いつも花をつけて走ってくれたらいいのにの子供心に思った自分であります。

自分の家はその電車の線路から数十メートルほど離れているだけで、しかも周辺は田んぼ。その最後の日のみならず毎日のように電車はよく見えました。

今日で電車は最後だからと聞いていたので、電車に向かって手を振ると、その電車に乗車していた見知らぬ人が何人か手を振ってくれました。そして父がその電車の最後の勇姿を写真に撮っておりましたっけ。

無料なんだから電車に乗ってどこかに行こうよーと子供らしく親に訴えたけれど「ダメ!」という母の一言。仕方がないというのもありましたけど、これで電車を見ることができなくなるから、よーく覚えておくんだ!と自分は強く思ったのです。「電車が来るよ!」と言われると外に出て最後の電車を見ておりました。一日に何度も。

夕方になって少しずつ暗くなり夕飯の時間になりました。晩ご飯を食べながら「いいなー、電車に乗りたかったな」と自分は言いましたが、お客さんの利用が少なくなったから電車がなくなることに対して子供心に納得できないでいたのです。

電車最後の日はやはり寂しい。その最後の日は盛り上がっていても翌日はその電車はもう走らない。いつもの決まった時間になっても電車の音がしない。静かです。線路はあるのに。

電車はもう来ません。走りません。それに自動車は来ないし見晴しもよくて、その線路が子供たちにとってはいい遊び場をなりました。線路に沿って歩いたり、陸橋を渡って遊んだこともありましたっけ。春になるとふきのとうが芽を出したり、つくしが生えたり。

それから数年後に線路は撤去されてしまいました。少しずついろいろと変わり時は流れ、今は線路の面影がすっかり薄れております。

自分は列車ファンではありませんが、乗り物の中で列車が一番好きだな。それが消えてしまうのはほんと寂しい限りです。

最後に。引退をした列車とその列車運行に関わった皆様、お疲れさまでした。

新潟県三条市保内駅ホームと線路2015年八月

新潟県三条市、保内駅ホームから撮った真直ぐな線路。線路は続くよ どこまでも

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