2006年12月17日(日)
鏡が傷んできました。十年以上使用しております。傷む時期なのかもしれません。
その鏡は上半身が映る大きさで、自分が東京の専門学校に通っているときに購入したものです。お値段は600円。その鏡を購入したときは自分は一人暮らしで、鏡といえば小さな手鏡があるだけでした。
そんなある日、専門学校の課題で「自画像デッサン」があったのです。しかし、自分は大きめの鏡を持っておりません。なのでその当時住んでいた近所の○○銀座という商店街に出向いて、そこで鏡を見つけたのです。上半身がまるまる映っていたので、自画像を描くときにはちょうど良い大きさの鏡でした。
世間の多くの方は、鏡とは自分の身なりを整えるときに使うものだと思います。しかし、自分の場合は、自身の身なりよりも目の前の仕事(この場合は課題)のために鏡を買いました。なんだか動機がおかしい自分であります。
さて、鏡のおかげで自画像のデッサンの課題も描けて無事に提出。そして、その提出した課題を先生が一人ずつ批評してくれました。
自画像デッサンとは自分を知るために描くのだそうです。そういえば自分はその自画像デッサンをするまで、自分の顔をじっくり見たことはありませんでした。自分を見ること、自分の映った鏡を見ることが嫌いなのです。
自分の描いた自画像デッサンを見て、先生は「一見真面目に見えるが、実はちゃらんぽらんだ」とおっしゃっておりました。
それを聞いて妙に納得してしまった自分。いつも大事なところで我慢が足りなくて失敗をすることがほとんどでしたから。それに一番大事なところで自分はいつも逃げておりました。肝心の場面で立ち向かうことができなかったのです。ずーーーっと。それは今も。全く成長しておりません。
傷んだ鏡をみて、そのようなことをぼーーーっと思っていた自分であります。
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