まるち話「出会うこと」デザイン、写真、イメージ製作まるちimage話

デザイン専門学校の新聞奨学生の卒業式で作家さんの講演を聴き出会いの大切さを知る

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出会うこと

Design+造形計画:2002年2月23日(木)

ある作家さんが東京・渋谷区の路上でひったくり被害に遭われたそうです。(2006年2月21日の新聞記事)

あれは十年以上前の三月、卒業式の季節です。自分が東京のデザイン専門学校に通っていたとき、学費と生活費のために新聞奨学生をしておりました。なのでデザイン専門学校生と奨学生としての卒業式が二つあったのです。

その奨学生としての卒業式でその作家さんの講演がありました。講演の内容の細かいことはかなり忘れてしまいましたが、いくつか印象に残っているお話もあります。

四年制大学に通っていた作家さんが就職活動をしていたとき、なかなか企業からの採用通知をいただけなかったこと。

その当時はまだ女性の社会進出が活発ではなく、また、四年制大学に進学する女子もそれほど多くなかった時代でした。だから女性の場合は、せっかく四年制大学に通っても就職先が少なくてなかなか決まらなかったそうです。作家さんは数十社の企業の面接に行っても届くのは不採用の通知ばかり。しまいには四十か五十通ほどの不採用通知を集めていたとか。

それでもなんとか就職ができて、就職先ではチラシのコピーを書いていたそうです。それから有名なコピーライターさんと出会い、認められたのだそうな。出会いは大事です。

まず就職することの難しさと大変さ、それから作家になるべくして出会ったコピーライターさんとの運命の出会いがなんともうらやましいと思いました。

それから作家さんは「大人になると大変なことが多くなるけれど、大人になるとラクになる」というようなこともおっしゃっておりました。

十代や二十代前半のまだ多感な時期はちょっとしたことで傷ついたりします。もちろん作家さんも傷つきやすい少女だったとか。だけど、大人になるにつれていろんなことに慣れて、少しくらいのことで傷つかなくなるから、その分ラクになれるとおっしゃっておりました。

その当時二十歳の自分は、大人になると大変なことが増えるのになんでラクになれるのか、作家さんのおっしゃることの意味がわかりませんでした。だけど、それから自分も年を重ねて今ならその意味がわかります。確かに大人になってラクになったことはたくさんありますから。

自分はその作家さんの小説やエッセイを読んだことはありません。だけど、奨学会の卒業式での講演はとてもお勉強になりました。

社会に出て大事なことは人との出会いかもしれません。良い人に出会えることができれば、その後の人生は豊かなものになる可能性は大きいと自分は思います。

実際に自分は出会うことそのものが少なくて貧相な人生を送っております。良い人に出会いたいと思っていながらそのための活動もしておりません。こんなでは駄目だと思う、思うだけの情けない自分でありました。

悠久山公園 八重桜を背景にした桜2018年四月

鮮やかなピンク色の八重桜を背景にした若葉と桜。
青空もいいけれどピンク色の背景もいいかもしれません。

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