2006年4月16日(日)
知人からの「Macで何ができるの?」という質問の返答に困った自分であります。
ひと昔前ならともかく、今はMacでもWindowsでも、できることはそれほど大きなちがいはないのではないでしょうか。
1990年代の半ばくらいまでは、アドビイラストレーターやフォトショップなどのアドビ製品、3DソフトのShadeはMac版のみでWindowsには対応しておりませんでした。その当時はWindowsに対応していないソフトウェアもまだ多くあり、使いたいソフトウェアに合わせてハードウェアを使う時代だったのです。
ですから、アドビ製品やShadeを使用する場合は、Macを購入する必要があったのです。
しかし、それはもう過去の話。Windows95が発売されてから、各ソフトウェアはMac版だけでなく、Windows版も少しづつ発売しはじめました。今はアドビ製品もShadeもWindowsに対応しております。今となってはMacのみ対応のソフトウェアのほうが少ないかもしれません。
日頃はMacを使用していても、Windowsのみ対応のソフトウェアがあるため、その使いたいソフトウェアのため、逆にWindowsを購入する方がいるくらいです。
それにウェブサイトだってWindowsのみに対応し、Macでは観覧できないサイトがあるくらいですから、Macでなければできないことなんて今の時代はないのかもしれません。以上の理由から「Macで何ができるのか?」という質問の返答にほとほと困ってしまった自分なのでありました。
そもそも「Macで何ができるのか?」ということよりも先に、自分が何をしたいのか?自分に何ができるのか?そちらのほうが大事な問題なのではないでしょうか。
自分の目標や目的がはじめにあって、その目的達成のための方法や手段を考える。そして必要な道具を揃えること。それが大事だと自分は思います。だから逆に自分は質問をしました。
「何をしたいの?何ができるの?」と。
だけど、それが何なのかわからない。今は何もできなかったとしても、目標がなんとなくでもぼんやりだったとしても何かあればいいのですが、その目標が何も定まっていない状況ではアドバイスもできません。少なくともMacでできることはWindowsでもできますので、今はもうMacにこだわる必要はないと思います。無理にMacを購入するための理由は見当たりません。
だけど、Macを購入してしまった。せっかく購入したMacだから使用しなければもったいない。だから何かに使いたいのだけれどMacで何ができるのかわからない。それでMacユーザーの自分に、Macで何かできないかと相談を持ちかけられたわけです。が、目的がわからない以上なんとも言えないのです。気持ちはわかりますけれども。
MacでもWindowsでも、せっかく購入した道具の元をとるつもりで一から勉強するという意気込みがあれば、それもありでしょう。だけど、パソコンを使うことはそんなに簡単なものでしょうか。
少なくとも自分はMacを使いはじめた当初はとても大変でした。先生なんていません。会社の仕事が終わって自宅に帰った後、毎晩眠い目をこすりながらマニュアル片手にMacと格闘し、アドビイラストレーターやフォトショップで何度も何度も失敗を繰り返し遊んでおりました。
自分の場合はパソコンで絵を描くことをしたかったので、それほど苦にはならなかった部分があったかもしれません。好きなことだからできた。
だけど、自分が好きなものではない場合は、余程のことがない限り、自ら勉強しようと思わないものではないでしょうか。そうせざる負えない特別な状況まで追い込まれるとか、授業料を支払って教室に通うということであれば別かもしれませんが。
それに、パソコンが使えるからといって、それが仕事に結びつくかというと必ずしもそういうものではありません。現実は厳しく簡単ではないのですから。(←実感)
現実は甘くありません。だけど目標があれば、それに向かって突き進んで行くことは誰でもできることと思います。その過程から得られるものも大きい。だから道具を揃えるより先に、まずは目標を定めること。それが大事だと自分は思います。
と、自分が人様のことをとやかく言える立場ではありませんけど、知人にはなんとかがんばっていただきたいと思います。
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