2005年11月20日(日)
水道料金の二ケ月分貯まった請求書が届きました。正確にいうと水道料金の請求は二ケ月に一度、二ケ月おきなので、四ケ月分の請求金額になります。およそいつもの倍の金額の水道料金の請求書が届いてしまいました。
請求書を貯めると支払いが少し大変になります。だから、なるべく支払うべきものを貯めないようにしている方は多いことと思います。
昔、自分の専門学校時代の仕事、新聞配達の業務の中に購読料の集金がありました。毎月、20日過ぎあたりから各家に訪問して新聞購読料金の集金をします。
新聞配達をはじめて二ケ月ほど経過したある日、新聞の購読料を三ケ月ほど集金していなかったお客さんがおりました。それは販売店の事務の方が請求書を発行していなかったというミスもあったのですが、実際にそのお客さんの家に伺うのは配達員の自分の仕事であります。
三ケ月も貯めてしまって集金に行き辛かったのですが、集金しなければいけないので恐る恐る行きました。あたりまえですが、お客さんにはものすごい剣幕で怒ります。そのときは一度に三ケ月分は支払えないから、今日は二ケ月分、来月二ケ月分払うということで二ケ月分の集金をしたのです。
しかし、新聞販売店に戻ってからすごい騒ぎになっておりました。そのお客さんは配達員の自分に対して怒るだけでなく、販売店に電話をして、その怒りをぶちまけていたのですから。
販売店のほうでは、「店長を出せ」とか「お客がすっごく怒ってたぞ」とか「お前、何をしたんだ?」と言われ、コトの成り行きを説明をして「今度から気をつけろ」と言われる程度で済みましたが、そのお客さんは電話でもかなり怒り心頭だったようです。そして、その出来事があってから数カ月後、そのお客さんは固定客だったのに新聞の購読をやめて、他紙の新聞を購読してしまいました。
理由は何であれ、確かに集金をしていなかった自分が悪いのです。だからお客さんに何を言われても反論することなく「すみません」と、とにかく頭を下げておりました。あれだけガミガミ言っておいて、それでもまだ言い足りないのか?と反面呆れたのですが、でも「お客を怒らせるとは、こういうこと」と身を持って体験したと思います。
あのときの出来事、当時18歳の自分にはかなり堪えました。しかし、それはその当時の自分と、その後の自分のためになったと思います。
集金を貯めてしまうと自分もお客さんも大変になりますし、トラブルにもなりかねません。なのでとにかく毎月完璧を目指して集金をするようにしていたら、販売店の中で他の方の集金率が毎月90%前後くらいなのに対し、自分は98〜100%の集金率となっていたではありませんか。
これには周囲も自分も驚いた出来事であります。それまで自分をほとんど信頼していなかった販売店の所長さんから、少しづつ信頼していただけるようになりました。最初のころ自分はほんとに販売店の所長さんには全然信頼されてませんでしたから。こんなことで人を見る目が変わるものなのかと、人間てわからないと思ったものです。
だけど、99%までは比較的ラクなのですが(といってもそれなりの苦労はあります)、100%にすることはもっと本当に大変です。あと1%。それが難題。
今、この記事を書いていて、どんどん内容がずれているような気もしますが、この「あと1%」のことを自分はずっと考えていたのかもしれません。
「1%」を乗り越えること。
たった「1%」なのに、「99%」ほどの重さがあるように思えます。だからなかなか乗り越えられなくて、たどり着けない。それでなくても「99%」にいくまでが大変だというのに。
「1%」には計り知れない重さと可能性が秘められているのかもしれません。
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